自分の背中を押して旅にでましょう  オーロラを見てみませんか?

2018年9月17日カナダ イエローナイフ近郊で ナノックオーロラツアー撮影提供

2018年9月、カナダのイエローナイフという町まで出かけて、オーロラを見てきました。

 車イス生活、そりゃ、家で過ごしているのが楽です。外に出るのは、億劫になりがち。だからこそ、自分で自分の背中を押さなければなぁと、よく思います。ましてや、飛行機に乗って遠出するというのは、ますます尻込みすることもありますよね。経済的にも簡単じゃないし。でもね、行こう、と思うのです。変な表現になりますけれど「ガンバって行こう」と。
でも、このコロナ禍でねぇ。ますますハードルは高くなっている。でもきっと、このハードルはまた低くなります。それは歴史が証明している。ということで、ハードルが低くなる日々を待ちつつ、そんな日がきたら、あなたも行きましょう、オーロラを見に!

 オーロラは北極、南極周辺で見ることができます。私たち“素人”が見に行くには、北極周りが便利です。具体的には、ノルウェーやフィンランドといった北欧、大西洋北部の島国アイスランド、アラスカ、カナダなどに出かけて行くことになります。

 私はカナダのイエローナイフという町を選びました。成田空港から、まずカナダ西岸のバンクーバーに直行便で飛び、そこで飛行機を乗り換えてイエローナイフへ。飛行機のスケジュールは季節によっても変わりますので、慣れていない方は旅行代理店にお願いするのがいいでしょう。私は、カナダ航空という飛行機会社のホームページから自分の都合のいいスケジュールを組みました。

成田ーバンクーバー経由ーイエローナイフ

 オーロラは太陽が発する電子などが地球の磁力線にそって降り注ぎ、それが発光する現象です。太陽の活動が活発だと、オーロラの活動も盛んになります。でも、それは私たちにはコントロールできません。うまく活動が盛んなときに当たったらラッキーと思いましょう。

 またオーロラ現象は24時間いつでも起こり得るのですけれど、実際にそれを観察できるのは太陽が沈んでいる間、つまり夜だけです。オーロラが観察できる緯度の高い場所では、夏には白夜といって一日中太陽が出ている期間があります。そうなればオーロラ観察は無理。北極のまわりでは、6月下旬の夏至の前後2ヶ月ほどは、夜がなかったり、あっても時間が短かったりするので、オーロラ観察には向きません。イエローナイフであれば、オーロラ観察ツアーが始まるのは8月後半ぐらいからです。そして5月上旬にはツアーは終了することになります。

 あと、月が出ているとオーロラが見られないと思っている方もおられるようですけれど、月が出ていてもオーロラは観察できます。満月でも、オーロラは見られる。もちろん月が明るいとどうしてもオーロラの光は薄まりますけれど、月あかりとオーロラの共演も楽しいそうです。

 オーロラ観察には、滞在型と移動型があります。滞在型はテントなどで夜を過ごしながら、オーロラを待つスタイル。寒さ対策などが楽チンになります。移動型は、車に乗って雲の隙間を探しながら移動して、オーロラを観察するやり方。オーロラを見ることができる可能性は、すこし移動性が高いと考えていいです。でも、たとえば雲がなければオーロラは街中を含めどこでも観察できてしまうので、移動の利点はほとんどなくなる。

 さて、車イスで出かける場合。まず、手動車イスであれば、飛行機の移動で困ることはないと思います。電動車イスは重いですし、あとバッテリーが預け入れで運べるかどうか、確認が必要になります。普段電動車イスを使っていても、オーロラ旅行中は持ち運びが簡単な手動車イスにして、介護の人に頼ってしまうのも一考の余地ありだと思います。
 あと、飛行機の中のトイレ。私はウンコを飛行機のなかでしないですむようにタイミングを調整し、おしっこは座席で自己導尿して同行者にトイレに捨ててもらう方法を取っています。座席で自己導尿する際には、毛布やスカーフを使ってまわりにちょっと気を使います。おとなりに、事前に事情を一言お伝えしておくのもいいかもしれません。為せば成る!

 カナダは日本と比較してもバリアフリーの整備度は進んでいます。駅などのエレベーターは日本と比較してもずっと大きいですし、バスやタクシーも車イスが利用しやすいですし、ホテルもバリアフリーの部屋が探せばきっと見つかります。

 あとはオーロラツアー会社のアレンジです。いろいろな方法があると思います。旅行代理店に相談しても、きっと対応してくれるでしょう。

 私は、あえて移動式のツアーに参加したかったので、直接ツアー会社にインターネットで連絡を取り、こちらの事情(車イス、まったく歩けないし立てない)を伝えてあちらの対応を訊ねました。結果、「ウチでは無理」と回答されたところのほうがやっぱり多かったのです。カナダでも、なかなか難しいのが現状かなぁ。(滞在型なら、OKなところが多いでしょうけれど。)

 そのなかで「ウチは特別にバリアフリー対応ではないけれど、まぁなんとかなるでしょう」と回答をくれたのがナヌックオーロラツアーです。オーナー兼ガイドは日本からイエローナイフに移住している大塚さん。この方が、ハートも身体も大きな方でして、彼と巡り会えたことで、私のオーロラ鑑賞はとても心地よくとっても楽しいものになりました。

 具体的にはイエローナイフの宿の前までワゴンタイプの車で迎えに来てくれます。そして車イスから車内への移動は、大塚さんの肩に抱き抱えられるようにして移動。これは大塚さんが自らYoutubeを見て介護の技を研究してくれました。車イスは畳んで車内へ。
オーロラを観察するときは、車から抱き降ろしてもらい、車イスに乗って鑑賞しました。
ナノックツアーのホームページは以下です。ナノックツアー、宣伝しちゃいます。

https://www.aurora-guide.com/

https://www.youtube.com/watch?v=j43xaMvzmqs&feature=youtu.be&fbclid=IwAR03IQ300v_FWUz4uriKYHBOm8EbGaM7nj2j79xQODHR7bM6mUChY4IDAQY

上記のYoutubeでは、私がオーロラを見た2018年9月末のオーロラツアーの様子を見ることができます。オーロラの動画が中心ですけれど、8分辺りに車イスの私もちらと出てきます。動画をとってくださった、ナノックオーロラツアーズ大塚よしさん、どうもありがとうございます!

 その日の予約状況などで、何台車イスが乗れるかなどは代わると思います。私は秋分のころ、お客さんの多い時期に行きましたので、車イス1台ならなんとか、という状況でした。

 秋分で気温は零度ぐらい。12月下旬の冬至のころになると、マイナス30度ぐらいの気温になり、特別な耐寒服を借りなければいけなくなります。それを考えると、障害のある私たちは、真冬は避けたほうがいいかもしれません。(それで私は、秋分のころを狙いました。)

 もちろん、車イスであれば、滞在型の観察のほうが気持ちは楽ですよね。探せば滞在型もすぐに見つかると思います。こちらなら、寒くなればすぐ室内に入れますから、寒さ対策もより容易になります。

 オーロラ。写真で見ると緑やピンクが混じってきれいですけれど、実際に肉眼で見ると、ほぼ白いです。ちょっと緑のラインが見えればラッキーという感じ。

 それでもですね、テレビなどの画像でみるのと実際は本当に大違いなんです。空いっぱいに広がるオーロラが踊り回る姿が見れたら、それはもう一生の財産になると思います。
 もちろん自然現象ですので、雲がかかってしまった。あるいはオーロラは見えたけれど、あんまり踊ってくれなかった。そういうことは有りえます。どうせいくなら、最低3晩はオーロラ観測に当てることを強くおすすめします。日中はのんびり過ごしましょう。それでも見られなかったら。いいじゃないですか、それはそれで。暗い夜、カナダの大地。それを感じればいいんじゃないのかな。それも人生であります。

 ということで、車イスでもオーロラツアーは可能です。機会があれば、チャレンジして欲しいです。ぜひ、自分の背中を押して、冒険に出てください。相談にも乗りますよ。遠慮なく、コメント欄から私にコンタクトしてください。早く、コロナ禍が収まってくれるといいですよねー。健常者の方も、オーロラ、ぜひオススメします。
 

2018年9月18日 カナダ イエローナイフ近郊 ナノックオーロラツアー撮影提供

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