
赤線が11月25日、プノンペン→ケップ→カンポット→宿。26日は終日海沿いの宿で停滞。オレンジ線が27日、宿→ボッコー山→シハヌークビル→(高速道路で)プノンペン。
3年ぶりに開催された水祭りボートレースで例年以上の人出だったプノンペンを脱出し、カンボジアの海沿いを久しぶりにめぐってきました。運転はずーっと妻サンワーであります、拍手!
印象深かったこと、いくつか。
久々の、ホンモノ悪路!
カンボジアでは、プノンペンから南西200キロほど離れたタイ湾に面する港町シハヌークビルと首都プノンペンを結ぶ高速道路が中国支援で最近(といっても半年ほど前かな?)開通しました。カンボジア初の高速道路です!
さらに、プノンペンとカンボジア第2の都市バッタンバンとを結ぶ国道5号線が日本国の支援による整備工事が先日終了しました。これまでと比較してグーっと時間短縮、走りやすくなったそうです。
プノンペンから東に延び、ベトナム国境を越え大都市ホーチミン市に向かう国道1号線(アジアンハイゥエイの一部)は昨年私、往復してきました。メコン川にかかる翼橋(日本国による支援)完成後、道も以前と比較してぐっとよくなり快適でありました。
プノンペンからアンコール遺跡群のおひざ元のシュムリアップに向かう国道6号線も、以前と比較して段違いによろしい。私がちらりとかかわる草の根教育支援プロジェクトの支援対象の教員養成校が国道5号線シュムリアップに行く途中にあるコンポントムにあるので、国道5号線をときどき走るのですが、20年前(途中めちゃくちゃ悪路あり)と比較すると笑っちゃうぐらい快適です。
そんなわけで、カンボジアでは道路はほぼ完備されたようなイメージを私は勝手に持っていたのです。しかし!
今回の海沿い紀行で、その認識をちょびっと更新してしまいました。
まず、国道3号線、こちらはプノンペンからカンポットまではしっかり整備されています。しかし、カンポットに続く国道3号線から離れてケップに向かう道(31号線かな)は・・・・ダメです。
ケップというのは、フランス植民地時代に開発された海沿い観光地なのです。現在でも、プノンペン市民が海遊びに出かけるなら、ケップ(後述するシハヌークビルに人気では抜かれたみたいだけれど)。けれど、そのケップにつながる道が荒れている。もしかして、10年前のほうが走りやすかったんじゃない?というほど未舗装路が続くのです。
それでも交通量はかなり多く、大型車などとすれ違えば以下写真のごとく、埃で前が見えません。

さらに、27日に走った国道3号線。カンポットの先、ボッコー山直下の海沿いを走り抜けシハヌークビルにつながる国道4号線にぶつかるまで伸びているのです。
そこが、25日の上記ケップ道路に増してすごかった。
サンワーの運転が慎重ということもありますが、時速10キロ程度でしか走れない時間が1時間半ほど。悪路、と呼べる、わぁ久しぶりでワクワクするね、という感じ。
この道も私これまで何度も走っているので、あれー?こんなにひどい道だったかなぁと思ったのです。
要は、メンテナンス不足、なのだと感じます。その道の専門家によれば、道の舗装にもいろいろあって、カンボジアの道はあっちこっちでその舗装が薄いのだそうで。そこに毎年の雨期があって。さらに大型車の交通量が多ければ、数年で舗装ははがれる。舗装のはがれた道は、本当に走りにくいものです。
この3号線の悪路部分は、カンボジアの中での最も雨量の多いタイ湾沿いの山地の下を走っています。その点でも、メンテナンスしないとあっという間にダメになるのでしょう。
悪路の先にたどりついた国道4号線経由で到着したシハヌークビルの町からの帰路、プノンペンまで使った噂のカンボジア初の高速道路は大変すばらしいものでした。200キロ弱を3時間弱で駆け抜けて深夜にプノンペンの自宅に到着したのでした。
その高速道路とあの悪路の対比。あぁ、これもカンボジアかぁと再認識したのでした。
意地悪を書けば、海外からの支援(たとえば中国とか、日本国とか)があっての道路整備なのかなぁ。昨年(2022年)のASEAN会議や、今年(2023年)のASEANスポーツ大会で散財して、道路のメンテナンスは後回しなのかなぁ。そんな風に思ったりしないわけでもない。本当のところはわかりませんけれど、もしそうならば、それもまたカンボジアです。
生まれ変わった町 シハヌークビル!
そして…。シハヌークビル、いやーすごいです。
中国資本が入って、ビルがにょきにょき建って、ビーチの雰囲気も依然まったく変わってしまった、でも中国経済悪化による影響で千棟?ともいう未完成不良債権ビルの存在、なんて噂をあっちこっちで聞いていました。
ならば、我が目で確かめなければ、とプノンペンへの帰路、遠回りして行ってみたのです。
2002年にODAによる理数科教育支援プロジェクトにかかわってから、シハヌークビルは何度も何度も行きました。プノンペンにあるカンボジア唯一の高校教員養成校(NIE)の生物教官や地球科学教官の研修プログラムを毎年組んだのです。
ウニ(ガンガゼの類)を獲って雄雌の卵と精子で受精させ、受精卵の分割していく様子を顕微鏡で観察したり、海藻採取の標本作成、イカや魚の解剖、潮汐観察、(空が広いので)天体観測、(シハヌークビル周辺には泥岩層の素敵な露頭があったので)露頭観察・岩石採集。
この教官研修の後、学生たちの理科実習でもシハヌークビルに出かけていったものです(今はやっているのかなぁ???)。
ビーチで拾った立派なコウイカの甲を「イカの体内にある」と説明したK先生に、「無脊椎動物であるイカにこんな骨みたいなものがあるはずない!」と断固信じなかった生物のキ〇教官が、解剖の結果、その信仰を潔く捨てたのは忘れ難いカンボジア生物教育における歴史的イベントだったものです。
そんな懐かしいシハヌークビル。私は最後に立ち寄ったのは2017年末でした。ちらりと半日だけ。 そのときは、それほど変わったとは思えなかったのですけれど。
2023年のシハヌークビルは、2017年にはまだあった海岸線の岩場のそのすべてが埋め立てで消えていました。あの岩場で、地球科学のメンバーと潮汐の変化を観測したのだったなぁ。深夜・早朝に起き出して、海に入って棒を立てて。今や跡形もないのです。
そしてその埋立地、さらには町の中心部、ぜーんぶ更新されちゃっていて。立派なホテルやレストランやカジノがキラキラと。同行していたサンワーの妹さんとサンワーは二人して一緒になって「外国みたーい」「上海?香港?」「もう中国には行く必要はないね」なんてはしゃいでいるのでした。
ビーチ沿いの道にはプノンペンナンバーの車がぎっしりでした。渋滞状態。高速道路でシハヌークビルがとても身近になったのも一因じゃないかな。その高速道路のインターは、町から10キロほど離れています。そして、そのインターから町、さらに町中はすっかり道が広くなっていました。首都プノンペンの主要道路よりもさらに広いのですよ(車にはいいけれど、歩行者には不便になったかもなぁ)。
たしかに建設途中で止まっているように見えるビル群はありました。でも千棟はちょい大げさでは?数百棟というぐらいなんじゃないかなぁ。
とにかく、まったく生まれ変わったシハヌークビルでした。久しぶりに心底ビックリしたのです(以下、シハヌークビルの町を数葉)。





生命の洗濯(?)
って大げさな、であるわけですけれど。海、いいです。山も好きなんですけれど、でもどっちかといえば、海かなぁ。そして、PCを持っていきませんでしたから、私は木陰で本を読んだりしてゆったり過ごしてきました。やっぱり、ときどき出かけなくちゃなぁ。





















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