先日、月島での夕食会に出かけました。もちろんマスクをつけて、気をつけて。で、美味しいスペイン料理とワインと、楽しい語らいであったのです。
でね、今、滞在中の場所、浅草から月島へはいくつか行き方があるのですけれど、行きは地下鉄乗り換えの最短距離、浅草駅ー(都営浅草線)ー蔵前駅ー(都営大江戸線)ー月島駅 というルートを取ったのです。
そしたらね、蔵前駅での乗り換え。下の地図を見てください。赤線が浅草線につながるエレベーターから大江戸線につながるエレベーターをむすぶ導線。一番遠い出入り口を結ぶような配置になっているわけですよ。
紫の導線は、健常者の乗り換えルート。どちらも一度地上にでなければいけないのですけれど。
いや、エレベーターがあるのは、とってもありがたいのです。でもなぁ、それぞれ近い側の出入り口にエレベーターを設置してくれたら、導線半分で済むんだけれどなぁ。いや、仕方ないのはわかっています。きっとエレベーターをつけるスペースや、予算の関係や、さまざまな事情があるのだろうけれど。贅沢を言い出せば切りがない。贅沢は敵だ、(なのかな???)!!

紫線が乗り換え最短距離 赤線はエレベータのある出口を結んだ距離
そういえばね、浅草駅も残念なんですよ。営団地下鉄銀座線の浅草駅(ホームは地下4階、改札は地下3階)と都営浅草線の浅草駅(改札は地下1階と地下2階、ホームは地下2階)は地下通路でつながっているのです。でも、その通路には階段(エスカレーターかもしれません)があって、車イスじゃ通れない。以下の地図で紫のルートでしめした導線が地下通路。
車イスで、両方の浅草駅を移動するためには、一度地上に出てぐるっと回らなくてはいけません。以下の地図の赤線で示したルートになります。しかもね、浅草線、下り電車に乗って2番線ホーム(地下4階)と改札階(地下3階)とを結ぶエレベーターは、銀座線浅草駅につながる改札の真ん前にあるのです。銀座線はすぐそこなのにー!と思いながら、銀座線に背を向けて、反対側の地上へのエレベーターがある改札まで移動し、さらに地上に出て、銀座線浅草駅につながるエレベーターまで移動しなければいけないのです。もちろん、その途中に有名な浅草寺雷門を見物できるという利点はありますけれど。でも、雨なんか降ってたら、もう最悪。

紫線は両者のホームを結ぶ地下道(でも階段あり) 赤線はエレベーターのある出口を結ぶ地上ルート
地下で結ぶ階段の横にエレベーターがあったらなぁって、やっぱり思うんですよね。きっとそのスペースがないのかな。立ち並ぶビルの基盤とかがあるんだろうなぁ。銀座線は1927年(昭和2年)のに営業がスタートした、日本で、イヤ、東洋で初めての本格的地下鉄道です。そのおかげで(?)銀座線の駅はどこも「浅い」んです。地上からのエレベーターも銀座線はどこも短い!!それはいいんですけれど、とにかく創業当時はエレベーターを設置するなんて、これっぽっちも考えていなかったわけですから。そこになんとか隙間を見つけてエレベーターを整備してくれた営団地下鉄の皆さまのご苦労は、並々ならぬものがあったはずです。設置経費も、一台何百万円もしたんだろうなぁ。東を向いてはおがみ、西を向いてはおがみ、だなぁ。
なんて書いていたら、魔の新宿駅も思い出しちゃいましたよ。新宿駅での乗り換えも大変なんです。JRのホームからのエレベーターは南口に集中しています。JR同士の乗り換えの場合、これは助かります。けれど、南口を出てエスカレーターですぐに下に降りていけばたどりつける京王線/都営大江戸線/都営新宿線への乗り換え改札に行くには、車イスはぐるーっと新宿西口に回って地下道を移動しなければ行けないのです。(下の新宿駅の見取り図を参照ください。上下階の垂直移動は無視して導線を描いています。)

紫線が健常者の最短距離 赤線は階段を避けてエレベーターを使ったルート
南口の近くに地下に降りるエレベーターがあれば、楽なのにーーーって、思っちゃうこともあるのですよねぇ。しかも、もしも、もしもですよ、電車の乗り降りのために駅の補助員の方をお願いすることになるとですね。新宿駅は改札がいくつもあって、ホームもいくつもあって、補助員さんも大忙し。タイミングがよくないとですね、補助員の方をお願いしてから30分以上待たなくてはいけないこともあるんです。
(私は、車イス初心者マークがついているうちは、補助員さんをお願いしていました。現在は、補助員さんを頼まずにすませます。ホームと電車の高さが違うなど、怖いときは、まわりの人にサポートをお願いします。実はね、知らない方のサポートが私には一番のバリアフリーなのですよ。)
いやね、本当にエレベーターが整備されていて、ありがたいのです。一方でね、障害者があんまり謙ってちゃいけないんですよね、きっと。「健常者のみなさん、障害者のことも考えてくれて、ありがとうございます」と手をすり足をすり、という態度でいるのは、どこか世の中を拗ねる感じがある。自らを蔑むような卑屈な態度は、むしろまわりをいらいらさせる。
ちょっとだけ想像してみてください。ある駅で、障害者だけが乗っていい便利なエレベーターがある。健常者はそれは使えない。そしてぐるーっと遠回りして乗り換えなくてはいけない。たまたまゲリラ豪雨も降っている。「クッソー」って思うよね。
そんな「クッソー」を、障害者が感じることがあったって、いいよね。またそこから、次のステージが始まるわけだから。
新しく駅やビルや学校や道や、を設計する皆さま。できるだけいろんなパターンの「クッソー」を想像して、どうぞよろしくオネガイシマス!
限りないもの、それが欲望ーーーー!(ちなみに、渋谷駅も魔です!)

















とってもいい所感・提案です!!!